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【観た】マドレ

 重度自閉症の息子の世話に疲弊する身重のディアナは、フィリピン人女性に住込みで世話を頼む。息子の状態は劇的に改善。だが陰で息子が洗脳されていると疑う。 Netflixより

日本語吹き替えのない、レンタルDVDは、大概つまらない。

それなので借りることはほとんどない。

今回のこの「マドレ」は、そのそれだった。失敗。

あらすじ通りに展開するストーリー。

なんの捻りもないオチ。

自閉症役の男の子のリアリティのない演技。

日本に出張している夫の浮気は、物語に全く絡んでこず、「その展開、必要だった!?」と脱力。

ただただ、ヒロインとお腹の赤ちゃんと犬が可哀想なだけの嫌な話だった。

 

そもそも犬や猫に被害を与える映画自体に否定的。嫌な気持ち。監督のばか、と思う。


f:id:to3o:20170904212406j:imageNetflixで「マドレ」をチェックする

【読んだ】黒と青

読後感:(=_=)

 「はじめて夫に殴られたのは、19のときだった」 ニューヨークに住む看護婦フランは警察官の夫の暴力に耐えきれず、息子を連れフロリダに移り、別人として生活を始めるが…。ドメスティック・バイオレンスの悲劇を描く。 

私語りの話だからなのか、思考と場面の転換がいきなり過ぎて、「今は一体どういう状況?」と読み返すことがしばしば。

p10

・・・・駅のなかの温度は四月で、わたしの心は一月のように冷えきっている。

 天使の像は、ブルックリンの湾から一ブロックのところにある、小さな我が家より高い。

なんのこっちゃ、と何度も読み返して、駅の天井が高くて、そこにいる天使の像も高い場所にいるんだな、と理解した。

 

そして、主人公にもあまり共感出来なかった。DV被害者支援の民間サポーターのリーダー的女性に対する感謝の気持ちがまるでない感じが。むしろケチつけてるし。

 

訳者のあとがきで、

フラン(主人公)は自尊心と主体性を身につけ、心の自由を得る。しかしその代償として、彼女はあまりにも大きなものを失うことになるのだ

とあるが、その代償に至らないための、戸締まり用心対策をなぜしなかったんだと。

ベットの下にバールのような物を置いたってさ、ボビー(DV夫)は屈強な警察官だろう。心許無い!と読みながら不安だったけど、案の定だったよ!

 

黒と青

黒と青

 

 

【読んだ】傷だらけのカミーユ

「2その女アレックス」「1悲しみのイレーヌ」に引き続き、小男カミーユ警部が主人公の三部作完結編。

去年の発売と同時に手に入れたんだけども、同じくして買った「悲しみのイレーヌ」がヘビー過ぎて(「その女アレックス」が日本での最初の刊行だったため、盛大なネタバレは済んでいたんだけど)、

これ以上カミーユ警部をどう傷だらけにするのかよ、と、冒頭の強盗シーンを読んだだけで放置していた。

そして10ヶ月ぶりに、やっと重い腰が上がり、読みました。

タイトル通り、傷だらけです。カミーユ警部。

まるで海外ドラマの刑事物のような人物相関。

ああ、そうきちゃうのね、というオチ。性善説派の人間にはつらい。

警部に早く安息の日々が訪れますように。

そして、アルマンのあっけない去り方にショック。好きだったのに!

 

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)